UART経由でバッテリ管理
QuickEvalは、LTC6811に対してグラフィカルな環境を提供してくれましたが、実際に組み込みシステムや車載機器では、自動的に処理をしてもらいたいもの。今回の実験では、この操作をLinduino(Arduino互換のマイコンボード)を使って、UART経由でバッテリ管理をしてみます。
使用するソフトウェア
ここからスケッチのライブラリをダウンロード。
ビルドのための準備
デバイスを選択して、スケッチを開く。そのままビルドしても、パスを見つけられないので、ヘッダーファイルがあるフォルダをそれぞれ指定後、ビルド。
ソースコード変更箇所
ソースコード中の上限下限値を変更して、再度ビルド。
トライ
上限値を超えたセルに対して、ディスチャージの指定を行う。
UARTコマンドオペレーション
2 Read Configuration
コンフィグレーションレジスタを読み込みます。- ビルド時に、上限下限の電圧値を指定しているので、
9 Loop measurament
を実行します。 - 表示中に、「
m
」キーを入力すると、ループを抜けて、コマンド待ちになります。 13 Set DIscharge
を指定すると、どの番号のセル「Spin Number
」を聞かれるので、該当するセル番号を指定します。- 再び、
9 Loop Measurement
を実行すると、該当するセルの電圧値が低下していくことがわかります。 14 Clear Discharge
を実行すると、Discharge
が中止されます。
ざっくりまとめると
- Linduinoから直接LTC6811を制御した。
- バッテリの上限・下限を指定してビルドした。
- LinduinoからUART経由で、バッテリセルの状態を取得した。
- 指定したセルバッテリを、ディスチャージした。
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