DCブラシレスモータを回すために、こんなことやってみました。
DCブラシレスモータを使用するためのソフトウェアである「TinyWizard」で極数やインダクタ、PWMの設定などを行います。「MCE Designer」は、モータを滑らかに回すための設定や、アプリケーションに近いモータ制御を行います。
TinyWizardで、パラメータを計測するポイント
極数の計測方法 [Motor Poles]
オシロスコープなどを使用して、モータを1回転させた時の波形数を測ります。(例:+側に4つ、−側に4つあれば、極数は8)
インダクタの計測方法 [Motor Lq/Ld Inductance]
LCRメータで、2つの相間を計測する。計測値は2つの相の合算値のため、半分にした値をパラメータとして用いる。(例:220mHとなった場合は、各相は110mH)
逆起電力の求め方 [Motor Back EMF Constant]
低速で1回転させた時の電圧と、高速で1回転させた時の電圧の比を設定します。(例:低速時2V、高速時8Vなら「4」を設定)
モータドライバボードの設定ポイント
Motor Rated Amps
今回は、ボードが1Aまでの対応なので、0.6Armsにしています。
Op-AmpのInverting
今回は、Non-Invertingで使用しています。
ドライバのDC Bus Sensing High/Low Register
今回は、High側2M Ohm / Low側 4.87K Ohmで設定しています。
シャント抵抗
今回は、250m Ohmで設定しています。
今回使用した機材
今回使用したツール
ざっくりまとめると…
- Tiny Wizardの使い方を紹介
- MCE Designerの使い方を紹介
- オシロを使って、極数の測り方を紹介
- LCRメータを使って、インダクタの測り方を紹介
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