講演概要
多機能化が進む近年の組み込みシステム開発では、ユーザーが期待する多くのニーズを取り入れなければなりません。こうした時流から現在の組み込みシステムは、1つのデバイスでありながら、無数の機能(コンポーネント)から構成される複雑なシステムとなっています。そして、多くの要件を満たしながら、短期間で効率よく開発する必要があります。これを達成するには「過去の開発資産や異なるプラットフォームで動作していた機能を、いかに手早くシステムへ統合する開発技法」が成功の鍵を握ります。
この課題を解決できる技法がコンテナ技術、そしてコンテナを提供するソフトウェア・プラットフォーム「Docker」です。Dockerは汎用システムで生まれた技術であり、組み込み業界には未だ馴染みが浅いですが、注目されているソフトウェア・プラットフォームです。今回のウェビナーでは、組み込みLinuxとDockerが拓く、新しい組み込みシステム開発技法とその効果を解説いたします。後半のセッションでは、Raspberry Pi 4の実機を例に、Dockerの基本的な操作方法をはじめ、ゼロから自社向けのDockerコンテナイメージを開発する手法も紹介。はじめてDockerやコンテナ技術を学ぶ方も安心して聴講いただける内容です。
【受講費:無料】
Docker×組み込み製品活用術!Wind River Linuxでコンテナ入門
今回の初心者講座では、組み込みシステムにDockerを採用することのメリットと、その活用例を前半で紹介。後半はWind River Linux開発環境におけるDockerの使い方を解説いたします。ウェビナーの前知識として是非ご一読ください。
初心者講座を読む
キーワード
#組み込みLinux #Linuxディストリビューション #組み込み #Docker #コンテナ技術 #開発資産 #yocto #RaspberryPi #aps_seminar
講師プロフィール
木内 志朗
医療機器メーカーでソフトウエア開発に従事したのち、外資系リアルタイムOSベンダーで開発プロジェクトやコンサルティングに携わる。その後組込みLinuxベンダーで営業技術部を統括し、組込みLinux協会副会長、JASAOSS活用WG 役員、OSS推進フォーラム組み込み部会メンバーを歴任。現在ウインドリバーで車載向けソリューションを担当。
青柳 信吾
小山工業高等専門学校、筑波大学情報学類卒。同大学院コンピュータサイエンス専攻から仮想化技術を研究、国内企業にて基幹サーバの開発やストレージ開発を担当。著書2冊。2018年インスケイプ株式会社へ入社。現在、APS初心者講座「マルチコア編」を連載中。APS学習用ボードの開発も手掛ける。
こんな人にオススメ
- 機能を手早く統合し、PoCの早期推進、製品のリリース加速に取り組むマネージャ
- 既存のシステムに新規機能を統合し、高付加価値の製品を実現したいエンジニア
- 新規プロジェクトに既存の開発資産がどこまで活かせるか、不安を感じるマネージャ
- コンテナ技術/Dockerをはじめて学ぶ方、Dockerをはじめて操作する方
- 組み込みLinuxシステム×Dockerのメリットが自社のビジネスに与える効果を知りたいマネージャ
講演時間
時間 | セミナー内容 |
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30分 | コンテナ技術を活用し、組み込みシステム開発を加速!はじめて学ぶ「Docker」。 |
30分 | Dockerも楽々使える、商用組込みLinuxシェアNo.1!! Wind River Linux の魅力。 |
10分 | 10分でマスターする、Dockerコンテナイメージの基本操作方法。 |
20分 | 自社製品専用のコンテナをゼロから作る!Arm 64bit向けDockerコンテナイメージ生成方法。 |
講演資料の一部